曜日と各月の日数に従って数字が並べられていますが、これらのルールによって生まれる空白部分は、毎月異なる形を呈しています。私たちは、グラフィック的な「塗りつぶし」の方法を用いて、これらの空白を巧妙に埋め、それぞれの月に独自のアート的な表現力を与えました。これにより、カレンダーの機能性を保ちながら、視覚的な楽しさと創造性が加わりました。
田部井美奈
1977年、埼玉県に生まれる。1999年、武蔵野美術大学短期大学部を卒業し、同年にE&Yに入社、輸入カメラブランド「LOMO」の代理業務を担当。2003年から2013年まで服部一成デザイン事務所に勤務。2006年から独立して個人プロジェクトを開始し、2009年にデザインスタジオ「kvina」に参加。2014年に田部井美奈デザイン事務所を設立。2019年、「光と図形」の宣伝ポスター、展示ポスター、作品集でADC賞を受賞。
商品仕様:
サイズ:265mm × 210mm
素材:クラフト紙
印刷方法:特色12色
Paper Play Project(略称PPP) は、アタマが企画する、印刷と紙、そして生活との多次元的な接続可能性を探求するプロジェクトです。紙をテーマに据え、具体的なテーマ設定は参加作家に委ねています。試験的な初回目では、グラフィックデザイナーの佐々木俊さんと田部井美奈さんを迎え、「カレンダー」をテーマに展開しました。
「印刷」「紙」「生活」というキーワードから着想を得て、カレンダーという存在に改めて目を向けました。それは単なるデザインアイテムに留まらず、日常の中で生活に寄り添い、時の流れを静かに感じさせる特別な役割を担っています。多くのデザイナーが挑戦してきた題材でありながら、数字や日付、曜日といった規則的な構造が秘める可能性を再発見することができます。その秩序をグラフィック的・空間的に再解釈することで、カレンダーは道具を超え、新たな美のかたちや詩的な表現へと昇華する余地を広げていきます。
さらに、紙という素材ならではの質感や印刷技術を駆使することで、カレンダーは触れる喜びや使う楽しさをもたらします。それは単なる「時間を記すツール」を超え、使い手との新たなコミュニケーションを再考するきっかけとなるでしょう。
注意事項:
※商品は2週間以内に発送。
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